説明
中国の上海近郊で作られていた土布と呼ばれる手織り木綿を使い、チャイナスタイルのジャケットを作りました。
土布、土の布、無骨な、古くさい、というような意味合いで使われる言葉かと思います。
事実この布はこの地域の農家で、農閑期に織られていたもので、用途としては彼ら自身の野良着であったり、穀物などを入れる袋だったりしたそうです。厚手でとても丈夫。文革以後はほとんど織られることも顧みられることもなくなり、農家の納屋などに放置されていたと聞いています。
この作品に使った土布はすべて文革以前のもの。
上海の骨董街で、店の奥の棚、それも上ではなく下に無造作に突っ込まれ、ホコリをかぶっていたものを見つけて購入しました。5本だったと思います。
日本の着物の生地のような狭い巾の反物です。
このチェック柄の土布を見たときに浮かんだのがこの形。
ある時期までの中国で、誰もが着ていた服の形。
寒い時期は綿入れにして、こんな形のものを何枚も重ね着していました。
ボタンの数を多くしてアクセントに。ボタンはインドの金属製のものを使いました。
Aラインで裾スリット入りです。
着丈 61
身幅 55
レビュー
レビューはまだありません。