説明
中国の上海近郊、江南と呼ばれる地域で織られていた「土布」を数種類接ぎ合せて小さな手提げかばんを作りました。
「土布」は「老布」「粗布」などとも呼ばれ、当の中国では洗練されていない布という認識のされ方でした。実際この布は農家の女性たちが農閑期に野良着用に織っていた布で、質実剛健で素朴な風合いを持っています。文革以降は作られることも少なくなり、一時は見向きもされずにデッドストックと化していたこの土布が、最近脚光を浴びるようになり、中国でも様々な新しいファッションに取り入れられるようにもなりました。
こちらで使った土布はどれも15年ほど前に上海で買い付けたものです。文革よりも前、最も古いものでは100年ほど経っていると聞きましたが、真偽のほどはわかりません。文革よりは前でしょうから、4~50年前のものではないかと思います。
表側は土布の接ぎ合せ。
裏地には8号帆布を使いました。土布もかなりしっかりした布ですが、よりしっかりした作りにしたかったので。内側にポケット1つ、土布を使っています。
持ち手も土布、別々の布を使いました。
ちょっとそこまでのお散歩、買い物に。身の回りのこまごましたものは全部入る大きさです。
横幅 33cm 高さ 27.5cm マチ 5.5cm
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